当社は主に港にて取り扱われる港湾貨物の陸上での輸送を行っています。

「港湾貨物」とは…貿易等で港から出入りする貨物。

主流貨物は「国際海上コンテナ」という鉄製の大きな箱。ISO規格（世界基準）で決められたサイズで作られています。

この箱に詰められるものならどんなものでも輸送が可能です。例えば、普段お店に並んでいる衣料品や、カフェのカップ・ストロー、エアコンなどの電化製品まで。大きな単位で企業様の倉庫や工場に直接出入庫しています。そのため、輸送自体はなかなかみなさんの目に触れることはありませんが、身近なあの製品も実は弊社が輸送しているかもしれません。弊社の輸送売り上げの約70％はコンテナ輸送が占めています。

そのほか、「バルク貨物」「重量貨物」という国内貨物の輸送も行っています。

コンテナに入れると漏れたりこぼれたり、また入りきらないサイズだったりと様々な形状の貨物を特殊な車両を用いて輸送しています。バルク貨物のような直接工場へ入れる貨物は、お客様の工場に合わせて車両開発から行います。

そして、これらの輸送事業を支えているのが当社の車両です。

当社が使っている車両はトラックの中でも一番大きな規格です。運転席のあるトラクターと貨物を載せるトレーラーの２つの車両を連結して輸送を行います。運送業界ではトラクターを「ヘッド」、トレーラーを「シャーシ」と呼んでいます。ヘッドにのみエンジンがついておりシャーシを引っ張って走行しているため、運転には「大型免許」の他に「けん引免許」が必要になります。

弊社は全営業所合わせてヘッドを１６９台、シャーシを８２７台所有しています。この数は国内トップレベルの保有台数であり、弊社最大の強みである「輸送力」に繋がっています。貨物や車両のサイズが大きいため、主に幹線道路を走っています。紫と黄色の配色に白文字で「鈴与自動車運送」と社名が入ったボディー、ぜひ探してみてください！

それでは、当社の貨物や車両はどのようにして日々動いているのでしょうか。

そのカギとなるのが「配車」というお仕事です。

配車業務とは、お客様から受けた輸送依頼をもとに１日の輸送スケジュールを作成する仕事です。

様々な種類の貨物や車両を組み合わせ、安全かつ効率のいい輸送スケジュールを作成することが求められます。それによって一人のドライバーさんがより多くの貨物を安全に輸送することができます。

もちろんスケジュールの作成だけでなく、それに付随する書類の作成や当日の運行サポート、トラブル対応など運行に関わる様々な業務を行っています。

「配車」という仕事はいわば「司令塔」。運送会社においてなくてはならない大切なお仕事です。 

配車担当は日々事務所でパソコンに向かい、スケジュール作成やドライバーさんの対応をしています。同じ業務の繰り返しのように見えますが、毎日違う貨物、違う輸送先の依頼を扱っているため、常に考え続けなければなりません。