トラック運転手の求人を探していると、長距離トラック運転手の募集を目にすることがあります。長距離トラックの運転手という職業に興味があっても、実際に応募するのは少し勇気が必要ですね。
「長距離トラック運転手の仕事内容ってどんなもの?」「やりがいや魅力はある?」「未経験でもなれる?」「短~中距離運転手との給料の違いは?」など、長距離トラック運転手の年収や仕事内容について分かりやすくご紹介しましょう。
1. 長距離トラック運転手とは?
長距離トラック運転手とはどのような職業なのでしょうか。また、未経験者でも長距離トラック運転手になれるのでしょうか。
1-1 片道300km以上を走る長距離トラック運転手
距離に限らず、トラック運転手の仕事は「指定された場所へ荷物を運ぶ」ことを基本としています。短~中距離運転手が半径およそ50~200km以内を拠点に、複数の指定先を回るのに対して、指定先までの片道距離が300kmを超えるルートを走るのが長距離トラック運転手です。
長距離トラックの配送ルートは、大まかに分けて2種類あります。毎回同じ指定先へ配達する「定期便」と、その都度契約して走る「チャーター便」です。荷物の積み降ろしやチェックなど、客先とのコミュニケーションを取る機会が多い短~中距離に比べ、長距離トラックは労働時間中のほとんどを車中運転に使います。到着時間を守るために夜通し車を走らせることも多く、マイペースに働ける反面、時間管理が大切となる仕事です。
1-2 長距離トラック運転手は未経験でもなれるのか
結論からいうと、いくつかの条件を満たしていれば、未経験でも長距離トラック運転手になることは可能です。未経験でも長距離トラック運転手になれる条件としては以下の通りです。
・大型免許・中型免許を所持している
長距離トラック運転手の応募資格として、未経験でも大型免許を所持していれば可としている企業がほとんどです。大型免許に加えて、フォークリフトの免許も所持していると優遇されます。中には、大型免許の所持が不要な4トントラックの長距離運転手を募集している求人も少なくありません。
各種免許取得までのサポートや、講習を行っている企業もあるため、意欲があれば必要な免許がなくても採用してもらえるケースもあるのです。
・短~中距離運転手としての経験がある
長距離は未経験でも、短~中距離でバスやトラック運転手としての経験があれば応募可能な求人もあります。「長距離トラック運転手になりたいけれど、自信がない」という人は、まず短~中距離の仕事から始めて、慣れてきた頃に長距離トラック運転手へとステップアップする方法もおすすめです。
2. 長距離トラック運転手のやりがい・魅力
長距離トラック運転手という仕事におけるやりがいや、魅力についても見てみましょう。
2-1 長距離トラック運転手の仕事のやりがい
長距離を走るトラック運転手の仕事のやりがいとして、もっとも大きいものは運転技術を誇れることでしょう。大きなトラックを駆使して、大切な貨物を遠く離れた客先へ時間厳守で安全に届ける、という使命をやり遂げたときの達成感はひとしおです。
2-2 長距離トラック運転手の仕事の魅力
高い運転技術と長時間に及ぶ時間管理、貨物を安全に届ける責任感などがある長距離トラック運転手ですが、移動中は自由裁量で休憩が取れます。時間内に貨物を届けることができれば、運転中にラジオを流すのも、PAへ立ち寄るのも自由です。仕事によっては、早めに荷物が下ろせたら昼から休みに入ることも可能です。
2-3 長距離トラック運転手の給料と年収
長距離運転手の平均的な給料は月収30~60万、年収400~750万といわれています。短~中距離ドライバーの給料が月収25~40万、年収300~500万程度で、小型ドライバーではそれ以下であることも考えると、長距離トラック運転手の給与はトップクラスであるといるでしょう。
参考:https://heikinnenshu.jp/other/truckdriver.html#chapter3
3. 長距離トラック運転手に向いている人・向いていない人
長距離トラック運転手に向いている人と、向いていない人はそれぞれ以下の通りです。
3-1 向いている人の特徴
運転の難しい大型トラックに貨物を載せ、長時間走らせる長距離運転手には運転技術が欠かせません。未経験であっても運転が好きな人、長時間単独での仕事が苦でない人、客先へ時間内に貨物を届ける責任感がある人などが長距離トラック運転手に向いています。
3-2 向いていない人の特徴
長距離トラック運転手は、長距離を移動するためどうしても拘束時間が長くなります。仕事によっては数日自宅へ帰れない場合もあるため、毎日決まった時間で働きたい人や、単独行動が辛い人には向かない仕事だといえるでしょう。
4. 長距離ドライバーの一日
長距離ドライバーの仕事にはさまざまな形態があるため一概にはいえませんが、一例としては以下のような流れになります。
4-1 出勤~積込み先へ出発
事務所へ出勤したら積込み先と積下ろし先、貨物を確認し、アルコールチェックやトラックの点検を行い積込み先へ出発します。
4-2 積込み先到着~貨物積込み
適宜休憩を挟んで積込み先へ到着したら、貨物の積込みを始めます。シートやロープを使って貨物をしっかりと固定します。
4-3 積込先~積下ろし先へ
積込みが完了したら、休憩を取って目的地へと向かいます。走行中もこまめに休憩を取り、早めに到着したら仮眠を取ることも可能です。配達が完了したら事務所へ終了の連絡をして、次の仕事の確認をします。目的地で新たな貨物を積込み、復路までにある積下ろし先へ配送することや、貨物を積んだまま事務所へ戻る場合もあります。
長距離トラック運転手は運転時間が長い分、あちこち回ることがなく仕事の流れ自体はシンプルです。運転技術と責任感や拘束時間の長さといった難しさはありますが、向いている人ならストレスなく高給を稼ぐことも可能です。
もちろん、人によって向き不向きはあります。長い拘束時間や長距離を運転する疲労などで、大きなストレスを感じてしまう人もいるでしょう。
その場合は、トレーラー運転手という選択もあります。
関連記事:未経験でもトレーラー運転手になれる?仕事内容や応募に必要な資格は?
5. 鈴与自動車運送ではトレーラー運転手募集中
現在、鈴与自動車運送ではトレーラー運転手を募集中。トレーラー運転手は比較的短距離の配送(海上コンテナ輸送)がメインです。手積み・手降ろしなどの肉体的負担があまりなく、長期間無理なく働ける環境が整っています。
トラック運転手の花形であるトレーラー運転手。各種休暇制度や福利厚生、諸手当も充実している鈴与自動車運送にぜひ、ご応募ください。