トラック運転手の求人を探していて、待遇の良さからトレーラー運転手が気になっている人も多いのではないでしょうか。鋼材やコンテナなど、大きな貨物を運ぶトレーラー運転手は、走る姿の大きさから、なんとなく特殊なイメージやひと握りの人しかできない職業のように思われがちです。実際はどうなのでしょうか?
ここでは、トレーラー運転手になるにはどのような資格が必要か、仕事内容やメリット・デメリット、未経験でもできるのかなど、トラック運転手と比較しながらわかりやすく解説していきます。
1.トレーラー運転手とは?
はじめに、トレーラー運転手の仕事内容と、仕事の魅力についてご紹介します。
1-1.切り離しできる荷台で貨物を運ぶドライバー
トレーラー運転手とは、文字通りトレーラーを使って貨物を運ぶドライバーのことです。トレーラーとは、運転席の後ろにある貨物を載せる荷台部分のことですが、この荷台が切り離しできるようになっている車両をトレーラーと呼ぶのが一般的です。
1-2.重機や鋼材など、大きな貨物を運ぶことが多い
トレーラー運転手が運ぶ貨物には、船に乗せて輸出入するための海上コンテナのほか、建設機械や重機、鋼材などさまざまです。全体的に大きな貨物が多く、中にはガソリンや液体窒素など、危険物を運ぶ仕事もあります。
トラック運転手以上の運転技術を必要とし、応募条件として取得するべき免許が多いというデメリットもありますが、その分年収や給与も高めとなっており、技術の高さやキャリアとしても評価されやすい仕事となっています。
2.トレーラー運転手は人手不足?
トラック業界では人手不足が問題となっていますが、トレーラー運転手の需要はあるのでしょうか。
2-1. 物流業界は全体的に人手不足
トラックやトレーラーに限らず、物流業界は全体的に人手不足に悩んでおり、解決するべき深刻な課題として、国土交通省や厚生労働省でも人材補充への取り組みを行っています。経験の少ない若年層や女性ドライバーへも門戸を広げ、労働環境改善や重労働のバランス配分などに配慮している企業も増えているのです。
2-2. トレーラー運転手の需要は非常に高い
そういった意味でもトレーラー運転手への需要は非常に高く、どの企業でも適性のあるドライバーを欲しがっています。トラックドライバーからの転職も可能。また、経験の浅さなども以前よりネックとなることが少なく、ベテランから技術を学びつつ働くことも可能です。
3.トレーラー運転手になるには?資格や免許は必要?
トレーラー運転手になるために必要な資格や免許、必須の経験などはあるのでしょうか。
3-1. 大型1種免許とけん引免許は必要
トレーラー運転手になるためには、大型1種免許とけん引免許の両方が必要となります。海上コンテナであればその2つだけでも運転可能ですが、扱う貨物によっては危険物取扱者の免許が必要となる場合もあります。
3-2. 経験者優遇だが、免許があれば応募可能な求人も
トレーラー運転手の求人は、運転技術の高さが求められることと、通常のトラックとの操作性の違いから、経験者優遇となっているものが多く見受けられます。ただ、未経験の場合でも教育体制が整っている会社であれば、雇ってもらえる場合もあります。
経験があるからといってトレーラーの運転に適性があるとは限りませんし、逆にいえば経験が浅くてもトレーラーの運転に必要な集中力や勘があれば、成長が期待できるからです。年齢や性別的にも若いから、女性だからダメということはなく、実力によって正当に評価される業界です。
4.トレーラー運転手の給与や年収については、およそ以下の通りとなります。
4-1. 月収25~40万、年収は350~600万
トレーラー運転手の月収は、およそ25~40万前後となり、年収にすると350~600万前後となる計算です。給与の開きには経験や経歴の有無、深夜勤務などの各種手当、長距離か短距離かによっても違います。ガソリンなどの危険物を運ぶ場合は、もう少し高額となるケースが多いでしょう。
4-2. 不安定なフリーランスよりも安定して稼げる魅力も
大型の長距離トラック運転手であれば、けん引免許がなくても同額かそれ以上稼ぐことも可能ですが、請負形式の場合は実質フリーランスでの契約となり、毎月の仕事量に波が出る場合もあります。
一定量の物量を扱う比較的規模の大きな企業へ就職すれば、毎月安定した収入に加えて年間休日や有給といった充実した福利厚生も受けられます。
4-3. 人手不足の今だからこそ、トレーラー運転手になるチャンス
免許の取得と運転技術が求められるトレーラー運転手ですが、人手不足の今だからこそ、キャリアを手に入れるチャンスともいえます。鈴与自動車運送でも、トレーラー運転手の募集を行っています。転職やトレーラー業界への就職を検討している方は、ぜひご応募ください。